LON法による脚延長手術

LON法では、外部固定器は通常2〜3か月後に取り外されます。取り外し後、医師は4〜6週間の間に歩行器や松葉杖などの補助具の使用を段階的に減らすよう指導します。ここで最も重要な判断基準はレントゲンです。骨の癒合状態が正常または良好であれば、このプロセスは短縮されることもあれば、延長されることもあります。

時間の経過とともに、可動域は徐々に広がり、日常生活への復帰も進んでいきます。

回復期間に大きな影響を与える要因のひとつは延長量です。延長量が増える（たとえば1cmずつ）ごとに、回復にかかる時間も長くなる傾向があります。

当院で2回の脚延長手術によって11.5cmの身長増加を達成した患者様の映像をご覧ください。

LON法による身長延長手術では、手術直後の数日間が最も痛みを強く感じる時期です。ただし、適切な鎮痛薬によって痛みはコントロールされ、時間の経過とともに徐々に軽減されます。

最初の数週間は、骨の癒合や筋肉の伸張に伴う痛みが発生することが多く、この感覚は延長プロセス全体にわたって続く可能性があります。

延長期間中、患者は1日あたり約1mmずつ骨を伸ばします。このプロセスにより、軽度から中等度の張りや痛みが生じる場合があります。この時期の痛みの緩和と可動域の改善には理学療法が非常に重要な役割を果たします。

術後4〜6週間が経過すると、痛みは大幅に軽減され、骨の癒合とともにほとんど感じなくなります。

PRECICE法では最大で8〜8.5cmの延長が可能ですが、LON法では9〜10cmの延長が期待できます。これらの延長は、一般的に太もも（大腿骨）で行われます。

ただし、この延長量はあくまで目安であり、実際の可否は医師の判断と、患者が必要な条件を満たしているかどうかによって決まります。

以下は、LON法における主なリスクと合併症の一部です：

感染のリスク：外部固定器が皮膚と接触する部位に感染が起こる可能性があります。
このリスクは、衛生的なケアと定期的な包帯の交換により軽減できます。
感染が早期に発見・治療されない場合、より深刻な合併症につながる可能性があります。

骨癒合の遅れや不完全な癒合：一部の患者では、骨が期待通りのスピードで癒合しなかったり、完全に癒合しないことがあります。
そのような場合、骨移植や幹細胞治療などの追加治療が必要となることがあります。

神経や筋肉の緊張：延長中、神経や筋肉に過度な緊張が加わり、筋肉痛や神経圧迫が生じる可能性があります。
過度な緊張が続く場合は、腱を緩める手術が必要になることもあります。

髄内釘の変形や破損：手術で使用される髄内釘は、過剰な荷重や不適切な動きにより曲がったり折れたりする可能性があります。
この場合、修正手術が必要となります。

骨の変形や軸のズレ：骨の位置がずれたり、曲がったりすることがあります。
このような場合には、矯正手術が必要になることがあります。

これらの合併症はLON法（複合技術）では稀ですが、経験豊富な外科医が手術を行い、定期的な医療フォローアップが実施されることで、そのリスクは大幅に低減されます。

LON法による身長延長手術の費用は、通常18,000〜29,000米ドルの範囲となります。この価格帯は、治療の内容や、宿泊・理学療法などの追加サービスの有無によって変動します。

この費用には通常、以下が含まれます：

• 手術と4日間の入院

• 術後のケア（包帯交換や理学療法を含む）

• 外部固定器を取り外すための2回目の手術

• 3か月間の宿泊と医療サポートサービス

正確な費用は、医師との診察後に決定されます。治療プランは、各患者の個別のニーズに応じて異なるためです。