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人間が再び前進するためには、自らを作り直さなければならない。
そして人間は、苦しむことなくして自らを作り直すことはできない。
なぜなら、人間は大理石であると同時に彫刻家でもあるからだ。
本当の自分の姿を明らかにするためには、自らの本質をハンマーで打ち砕かねばならない。
Alexis Carrel, « L’Homme, l’Inconnu »
脚延長手術 体験談:トンネルの先の光を信じて
数日前、アレクシ・カレルの名言を目にして、とても心に響きました。「変わりたいなら、苦しみを乗り越えなければならない」——まさに今の私の状況にぴったりな言葉です。
私はこの記事を、脚延長手術の真っ最中に書いています。初めての手術から5年、現在は2回目の手術から34日が経過し、ようやく3cmを超えたところです。今日はレントゲンを撮影し、医療アシスタントに確認してもらう予定です。
この記事の目的
この記事が、脚延長手術を検討している方、または計画中の方々にとって、写真・動画・レントゲン画像付きの参考資料になれば幸いです。私が75cmから77cmまでの過程で直面した課題と、それをどう乗り越えたかを詳細にお伝えします。
筆者について
現在、私はWannabetallerでコーディネーターとしても活動しています。当機関では、脚延長手術を希望する患者様に、術前・術後のサポートおよびカウンセリングを提供しています。
しかし、今回の記事は「企業スタッフ」ではなく、あくまで「患者」として書いています。2回目の手術という貴重な経験を通じて、皆さんのお役に立てればと願っています。
これまで10人以上の脚延長手術専門医の手術を見学し、数百人の患者様の経過を見届けてきました。だからこそ、実体験に基づいたリアルな声をお届けできます。
術後34日目のレントゲン結果
約10〜12日前に撮影したレントゲン結果をまず共有したいと思います。骨の伸び方、癒合の状態、固定具の位置などを確認しながら、毎日の進捗を記録しています。
最後に
この手術は決して簡単ではありませんが、忍耐と信念があれば確実に乗り越えられます。これからも経過を公開していきますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。


脚延長手術 体験談:心理カウンセラーの私が手術を選んだ理由
奇妙なことに、私は現在心理カウンセラーとして働いていますが、自分自身の身長に対する心理的な葛藤を受け入れることができませんでした。15歳の頃、周囲の同級生が成長していく中、自分だけが小さいままで、その劣等感は23歳で公務員として配属された後も消えることはありませんでした。
すべての方法を試した過去
当時インターネットで見つけた、または知られていた「身長を伸ばす」ための奇妙な方法はすべて試しました。本にできるほどの試行錯誤を繰り返した末、24歳のときに私は最終手段として脚延長手術を受ける決断をしました。
しかし、私は注射一本でも怖がるほどの人間です。そんな私が、どうやって12本のピンを脚に刺したまま1年以上過ごせるのでしょうか? しかも当時、トルコではこの手術はまだ新しく、症例数も少なかったのです。
不安の中での決断
本来なら、不安と向き合って慎重に検討すべきでした。しかし、私は盲目的な恋に落ちたかのように、初めてのチャンスに飛びついてしまいました。それほどまでに「身長を変えたい」という気持ちが強かったのです。
Holyfix法による手術と15ヶ月の装着
私の手術では「Holyfix」という方法が採用されました。これはIlizarov法に似ていますが、よりコンパクトで現代的な外固定器具です。手術から5ヶ月が経過しても骨が癒合せず、結果的に私は15ヶ月と12日間、ピンとともに寝起きを繰り返しました。
私は12本のピンを脚に刺したまま、まるでペンギンのように歩いていました。常に誰かの支えが必要で、一人では何もできませんでした。
大腿骨の延長は特に過酷
私は大腿骨(太もも)の延長手術を受けました。この手術では、痛みが強く、可動範囲が大きく制限されます。その結果、手術直後の数ヶ月間、私は横向きに眠ることさえできず、背中や腰の皮膚がひどく傷んでしまいました。
この経験を伝えたい理由
この経験は、私の人生で最も困難な時間でした。しかし、それでもなお私はこの選択に後悔していません。なぜなら、心の奥底で「変わることを諦めない」という信念があったからです。

脚延長手術 体験談:6cmのための15ヶ月と心理の変化
これは私の個人的な体験であり、すべての人に脚延長手術を勧められるわけではありません。私は「普通に生きるために他の選択肢がない」と感じ、2年以上この悩みと向き合い続けた人にだけ、この手術をおすすめします。
後悔のない15ヶ月
今でも不思議ですが、私はあの時期を一度も後悔したことがありません。自分の執着が強すぎたのか、どんな困難も乗り越えられるという気持ちだけで15ヶ月と12日間耐えました。わずか6cmのために。効率的とは言えないかもしれませんが、当時の私にはこれしか道がないと思っていました。
手術器具が外れた瞬間から、苦しみの中の光が見え始めました。「あれ?背が伸びた?雰囲気が変わったね」と言われたとき、長い道のりが報われたような気がしました。太陽の下で腕を広げて立つ、その瞬間さえも感謝できるようになりました。
靴に隠されたもう一つの執着
すべてが順調に進んでいるように見えましたが、「シークレットシューズ(身長アップ靴)」だけは手放せませんでした。執着の度合いは10段階中3〜4に減ったと感じていましたが、この靴がもたらす影響を過小評価していました。
この靴に慣れてしまうと、それを脱いだときに不安が生まれます。靴で得た数cmに自分を同化させてしまい、逆に脱いだときに自信を失うのです。手術前はこの靴を履いてもまだ「自分は小さい」と感じていましたが、今は履くと「普通」だと感じられるようになりました。
以前は「身長」の話題が出ると汗をかくほど緊張し、話題をふられても固まってしまっていました。それが今では、身長についてのジョークさえも、自信を持って語れるようになりました。
この経験を通じて、私は生徒たちに「現実的な目標を持つことの大切さ」を伝えるようになりました。たとえば、極端に身長が低い人がプロバスケットボール選手を目指すのは、現実的ではないかもしれません。努力も大切ですが、現実を理解する力も必要です。
そして、2回目の手術へ
この靴によって得た高さの快適さ、そして「170cm以上は安全圏」という思いから、私は2回目の脚延長手術を決意しました。
1回目の手術から5年が経ち、今日で2回目の手術から34日目です。身長は約3cm以上伸びていると思います。本日、医療アシスタントと一緒にレントゲンを撮影して、最終的な結果を確認する予定です。

脚延長手術 体験談:成長と痛みの41日間の記録
今日は手術後の35日目。新たな一日が始まりました。朝起きて最初にしたことは、アキレス腱のストレッチと0.25mmの骨延長。この骨延長は8時間ごとに行われ、まるで思春期の成長速度を超えるかのようです。
ただ、楽しめているとは言いがたいのが正直なところです。特に筋肉の緊張による痛みは予想以上に早く訪れました。3cmを超えたばかりなのに、左足のかかとは歩くたびに浮き上がってしまいます。この経験から、3〜4cm以上を目指すなら、術前にしっかり柔軟性を高め、アキレス腱を十分に伸ばしておくべきだと強く感じました。
理学療法の重要性
理学療法士のサポートは強くおすすめします。オンラインでも十分に効果があります。映画やゲームよりも運動動画を観ることで、その日の活動量が格段に上がります。経験を共有することもモチベーションになります。私自身、撮影しながら運動すると明らかにパフォーマンスが上がりました。
歩行と音楽の相乗効果
音楽を聴きながらの歩行も効果的です。昨日の動画では、普段よりも早く歩けている自分に驚きました。下記の動画では、さまざまな段階での歩行の様子をご覧いただけます。
痛みに打ち勝つマインドセット
昨日は特に筋肉の緊張による激しい痛みがありました。正直、”医師たちは共感してくれない” と思っていました。「釘とネジで貫かれているのは私たち患者だ」と。しかし、音楽に合わせてストレッチし、歩行器と松葉杖で10〜15分歩いたところ、痛みが和らぎました。血流が改善し、脚が必要としていた刺激を受けたのです。
延長量と自己管理
今回から1日3回(0.25mm×3)に変更しました。健康的な成長を優先するためです。多くの患者が6〜7cm以上を望みがちですが、それは現実的ではありません。医師が「7cmで十分」と言っているのに、それを越えて延ばした患者は、回復が遅れ、結果的に後悔しています。
術後の生活と変化
今日は2022年10月10日。最初の手術から5年、現在2回目の手術から34日が経ち、3cm以上の成果が出ています。今朝レントゲンを撮影し、医療アシスタントと結果を確認しました。
私は現在、自宅で仕事をしながら過ごしています。読書や英語の映画、戦略ゲームなどを楽しみつつ、リハビリにも励んでいます。この日記を毎日書くことで、いずれ書籍としてまとめる予定です。
リハビリの重要性
歩行量も増えましたが、左脚の緊張が強く、かかとが床につかないこともあります。アキレス腱のストレッチを増やし、1日4〜5回の歩行を目指しています。結果を出すには、私たち患者自身が主体的に動かなければなりません。
最後に伝えたいこと
骨延長における制限を無視した結果、数ヶ月間歩けない患者を何人も見てきました。医師の指示に従い、6〜6.5cmで止める覚悟が必要です。
さらに、外固定器具を使用している方は創傷管理を怠らないでください。感染症により骨の癒合が遅れ、激痛と赤み、腫れに苦しむ可能性があります。私もHolyfix法を使った初回手術でこれを経験しました。
術後41日目の夜
今日は41日目の夜。初回手術で4cmに到達したときと同じような興奮を感じています。今回は以前ほど執着はありませんが、5〜6cmの目標に向けて、健康的に成長を続けたいと思っています。
私の現在
私は今、1.61mではありません。身長が12cm伸びた今、まったく新しい視界で人生を見ています。2015年からこの手術と向き合い、多くの患者をサポートしてきた経験を活かして、今では自分の会社を経営しています。
以下には、私の最新の状況に関する動画と写真があります。
脚延長手術 体験談:共感と責任、そして傷跡の共有
これは自慢するためではなく、誰かの励みになればと思って書いています。
手術を受ける前の私は、人との関わりを避け、本の世界に慰めを求めていました。全ての人や出来事から距離を置いていたのです。
しかし今では、私の脚延長手術 体験談は何十万人もの人に知られるようになりました。この責任の重さをしっかりと受け止め、同じ状況に置かれている方々を少しでもサポートできればと心から願っています。
私は常に新しい意見や提案、そしてアイデアに対してオープンでいたいと思っています。
また、手術からしばらく経った後にできた私の傷跡も、ここで皆さんと共有したいと思います。
